「三国志」吉川英治
出版社:講談社/吉川英治歴史文庫
初版:1939年?
※以下の内容には一部ネタバレを含みますのでご注意ください
著者の吉川英治は「三国志」のほかにいずれも大河ドラマ化された「宮本武蔵」「私本太平記」「新・平家物語」
などの作品がある昭和を代表する歴史小説作家の一人です。
吉川英治の「三国志」は昭和14年〜15年にかけて朝日新聞に連載され人気を博しました。
それ以降、三国志関連の小説の代表作として現在に至るまで評価も高く、広く受け入れられている
作品と言えるでしょう。文庫本で全8巻の長編です。
ストーリーは「三国志演義」をベースに当時の日本人向けにアレンジされています。
物語の冒頭から桃園の義に至るまでのエピソードや、貂蝉が董卓暗殺後に自殺してしまう
件に関しては吉川英治の創作です。講談調の三国志演義に対して、より現代小説らしく多くの
セリフや説明を補っていますが全体的には話の筋は「三国志演義」の通りです。
また横山光輝の漫画「三国志」は吉川英治が原作となっています。
章立て
- 1.桃園の巻
- 冒頭から曹操の董卓暗殺失敗まで
- 2.群星の巻
- 李カク・郭シの仲違いまで
- 3.草莽の巻
- 曹操が呂布を下ヒに包囲するまで
- 4.臣道の巻
- 関羽が曹操の元から脱出するまで
- 5.孔明の巻
- 劉備が三度孔明の元を訪ねるまで
- 6.赤壁の巻
- 孔明が東南の風を呼び呉の陣営を脱出するまで
- 7.望蜀の巻
- 孫夫人が連れ出そうとした阿斗を奪還するまで
- 8.図南の巻
- 関羽が于禁を捕えるまで
- 9.出師の巻
- 孔明が出師の表を奉じて出陣するまで
- 10.五丈原の巻
- 孔明が陣没するまで(完結)
主なオリジナル登場人物:鴻芙蓉など
主なオリジナルエピソード:劉備が母のために茶を買いに行く、張飛が鴻家の遺臣である、など
Amazonで購入(上記章立てと各巻の切れ目は異なりますのでご注意ください)
文庫版
他にハードカバー本で出版されている吉川英治全集にも三国志はもちろん収録されています。
自分の手元にある1966年(昭和41年)版は26〜28巻の3巻が三国志ですが、
1979年(昭和54年)版は24〜27巻の4巻が三国志です。他にもいくつかの版があるようです。
古本屋の店頭で買う場合は実物を確認できるので問題ないでしょうが、
amazonなどネット上でバラで購入する場合には注意が必要です。
吉川英治関連リンク
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